チーム・ザン

チーム・ザンは北限のジュゴンを見守る会がコーディネートする
沖縄のジュゴンの生息環境調査チームで
正式名称は、『北限のジュゴン調査チーム・ザン』と言います。
『ザン』(または『ジャン』)は
沖縄でのジュゴンの代表的な呼び方であることから

これを、チームの名前にしました。



チーム・ザンの食み跡調査
 沖縄のジュゴンは数が少なすぎるために、ジュゴンそのものの行動を調査することは難しいのですが、ジュゴンが海草を根こそぎ食べた後に残される食み跡は、海草が再生してくるまでの間しばらく残るので、食み跡を定期的に調べることでジュゴンの生息状況をある程度把握することができます。
    食跡調査は『マンタ法』によって行います。


マンタ法って?
 設定した調査範囲内を船で往復しながら、船に引かれる調査員が海草藻場の食み跡を目視で探します。食み跡を見つけたら、そのサイズ(長さ、幅、深さ)を計測し、海草の種類や被度などを記録します。これによって、ジュゴンがどんな場所で、どんな海草を、どのくらい食べているのかを知りたいと考えています。


調査結果をどう役立てるの?
  保護するためには、保護する対象であるジュゴンの状況を知ること、
そしてジュゴンの唯一の食糧である海草の状況や変化を知る必要があります。
この調査を継続していくことで、保護対策のための基礎データができていくのです。